介護福祉の現場で働かれている人に関しては、
人間関係がうまくいっていない
利用者との関係がうまくいっていない
給料が安い
自分の考え方が施設の理念と合わない
などの理由から転職を考えている方が多いのではないかと感じております。
そこで、この記事では、
どのような視点を持ちながら転職活動をするか
どのような点を見ながら転職活動をするか
どのようなことに注意しながら転職活動をするか
といったことについて述べていきたいと考えております。
目次
最初の施設
まずは、私の介護の現場の職歴についてお話をしたいと思います。
私はまず、介護福祉士養成大学を卒業し地元の特別養護老人ホームへと入職しました。
その特別養護老人ホームを選んだ理由は、
給料。。。。
それだけでした。
私が卒業した大学が福祉系の大学だったので、就職活動は一般の大学に比べてかなり遅かったのではないかと感じています。
しかしそれでも、公務員を目指す同級生、実習先に就職を決めて来る者、どんどんと周りで仲良くしていた友人たちが就職を決めていくことに焦りを感じ始めた私は、とにかく見学に行ってみようと
地元や求人票で目についた施設へと見学に行きまくりました!
(と言っても4〜5施設くらいなもんですが。。。。)
大学生が見学に行くと施設の人たちの様子がよくわかります。
何しに来たんですか??????
みたいな感じで睨まれたり、挨拶もろくにされなかったり、
就職説明の担当者からは「で、何しに来たのでしょうか?」と大学を卒業して12年たった今でも覚えている言葉を投げつけられたこともあります。
とんでもないですよね。
そんな施設ばかりを見学に行っていたのでもう嫌になり、
もうどこでもいいや・・・・。
とりあえず、給料のいいところにしよ。。。。
といった感じで適当に選びました。
大学の実習で心に決めていた「特別養護老人ホーム」に就職したいということだけは変えずに、、、
そして記念すべき、1施設目のに就職が決まったのです!!
1年間での出来事。。。。
そうして私の介護福祉士としての1施設目の就職が決定いたしました!
そこは、いわゆる一族経営の施設で施設長、看護部長、介護部長などが全て親戚一同で構成されている施設でした。
こういった施設の良い面としては、
- 情報共有がしっかりとできていて、法人内の取り決めなどに齟齬が出にくい
- 法人内でのケアが統一されている(ように感じる)
- 介護職員のことをしっかりと考えられており、休みの日などに勉強会などに参加するとその分しっかりと手当がいただけました。
といった点では良い面が多かったと感じております。
時には、施設の職員玄関に施設長がご自宅で栽培したお野菜を置いていていただけ、いただけるようなこともありました。(当時一人暮らしを始めたばかりの私にとっては非常に助かりました笑)
そのような施設での勤続は1年となってしまいました。
その理由を詳しく述べていきます
半年も勤め始めると、当日のフロアリーダーを任されるようになりました。
このフロアリーダーは、当日のショーツステイ入退所の方の対応や、職員の休憩や配置の管理などを行う業務がメインでした。
フロアリーダーを任されるようになったある日、ショートステイの退所がありました。
当日私は、ショートステイ退所の方の準備をしておりました。
そこに私に業務を教えてくださっていた男の職員(見た目はほぼそっち系)の方がやって来て
おい!〇〇さんの排泄解除やったのか!?
と怒鳴り込んできました。やっておらず、ショートステイの退所準備をしていた私は、
やってません。今日は〇〇さんの退所なのでその準備をしていました。
と言うと
〇〇さんのご主人来ているだろうが!排泄介助しておけよ!!!
ところで最近お前口答え多くなってきたな!あんま調子乗ってるとはっ倒すぞ!!!!
え・・・・?口ごたえ???はっ倒す???
当時私は少しずつ慣れてきて自分の中で計画を立てながらその日の流れを決められていると自負しておりました。
しかしそのような言葉を言われ、ポカンです。。。。
確かにそのAさんのご主人が来る前に排泄介助をしておくことは周知の事実だったのですが
毎日いらっしゃっているAさんのご主人が何時に来るかなんてわからないなか、
時間の決まっているショートステイ退所の準備をしておくことが優先だと考えていたのです。
これには、2つの問題があったと思います。
- まずは、情報を共有しておらず、排泄介助を他の人に頼むべきであったという私のコミュニケーション不足
- そして「言い訳」「張り倒す」という訳のわからない言いがかり
私は言いがかりをつけられやすい性格、態度をとってしまうのかもしれません。現職場でも多々そのような状況に陥っております。(詳しいことは別の記事で。。。)
そしてここから私とこの職員のややこしい戦いが始まったのです。
当時その私を教育して下さっていた職員と他のパートさんたちで非常に仲良くしていて、仕事の愚痴やパート職員への愚痴などを話したり、みんなで食事に行ったりと仲良くさせていただいていました。
この出来事があって私は仲良くしていたパートさんに相談してみました。
すると
あいつ本当に手を出すことあるから気をつけて!
そんなことを言われてますます例の職員と接することが怖くなる日々が続いてきました。
また例の職員も次第によそよそしくなる始末です。
日々悩み続けた私は
介護施設はどこでにでもあるんだ!転職しよう!
そう思うようになってきたのです。
そして介護主任へ辞める旨を伝えることにしました。
ここでまた厄介なことに、介護主任と例の職員は夫婦だったのです!
めんどくさいですねー。
だからなんとも直接的な理由を言うわけにはいかず、辞める理由を
少し慣れてきたので、他の施設も見てみたいので辞めることを考えています。(ゴニョゴニョ)
と相談しました。
まぁ、今思えばもう少しマシな理由はなかったものかと自分でも呆れます。
施設職員としてみたら10年や20年働いているわけではない若造が1年で他の職場も見てみたい!?
ふざけんなという感じですよね。
その通り言われました。
まだ1年しか働いていないで他の職場も見てみたい!?もう少し働いているならまだしも!もうちょっと考えたらどう!?
そんなことを言われ怯みましたが、もう辞めると決めたら心は変わりませんでした。
そうして私のたった1年の初めての職場から退職することに決まりました。
辞めるまで散々嫌味や例の職員と対立したことは言うまでもありません。
いざ転職活動!
そして辞めるために転職活動を始めました!
いよいよ本記事の本題に入ります。
その際私が意識していたのは、以下のことです。
人間関係のいいところがいいな
給料はそれなりに大事だけど、やっぱり働く環境だよな
できたら新設の施設なんかいいんじゃないかな!?
なんて安易に考えていたらなんと!
近くに新設の特別養護老人ホームができるではありませんか!
そうして建設が完了したその施設に見学の申し込みをしました。
新設の場合、どういったところを見たらいいのでしょうか。
私の失敗談を交え解説していきます。
外観、構造
施設の外観、構造はこれから転職をしようとしている皆様にとってはどうすることもできない点ではございます。
しかし、こちらも十分に確認しておいた方がいい点です
なぜなら、これから何年働くかわからない場所が使いにくかったり、動線が確保できていなかったりしたらどうでしょう。
とのもかくにも、利用者の安全を守ることができないことは第一として、介護職自身の行動が制限されてしまうと
ストレス以外のなにものでもありません。
ぜひまずは施設の外観や構造などにも気を配っていただきたいと思います。
ここで私の経験ですが、
私はそんなこと気にせず、
わー!新しい施設はいい匂いがするなー!
と馬鹿らしいことしか考えていませんでした。
ですので、働き始めてからストレス満載!
そして後述しますが、ユニットリーダーになってからは周りの職員から文句ぶーぶー。
やってられません。
例えば、2ユニット(20名)を約10名の職員で介助することになるのですが、みなければならない2ユニットの行き来が一度ユニットを出て廊下を通って隣のユニットにいかなければならなかったのです。
しかし隣のユニットはガラス張りで見える状況。
隣のユニットでなんだか危険な様子が見えても走って廊下に出て隣のユニットに行かなければならなかったのです。
これは本当にヒヤヒヤものでした。
隣の様子が見える分、少し危なそうだなと気づいて行こうとして走って行って到着した時には転倒していた。
(正確には床に腰をつけていた)
状況が多々ありました。
この構造に関しては、他の職員も同様に感じていたようで、しばらく経過して2ユニットが行き来できるように
工事が行われました。
しかしなんとも無駄な工事費だったと思います。
見学誘導職員(現在働いている職員)の態度
これは、新設に関わらず施設内を案内してくれる職員の様子をよく観察しておくことが大切です。
この理由は、一緒に働くことになるかもしれないが、現状では関係のない人に対してどのようにその人が接するかと言ったことで、施設内の雰囲気や人間関係が少なからず見えてきます。
私の場合新設の職場だったため、案内してくれたのは、これから事務職員となるおじさんでした。
この人は働き出してみると非常によく気がつく方だったのですが、
私に対して「まだ動き出してないから何も見るとこないよ。」「まぁこんな感じですよ。」「で、他に何が知りたいの?」といったように非常にぶっきらぼうでした。
ここ以外にも、見学に行った施設では、前述しましたが「何しにきたの?」と直接言う方だったり、職員同士でフロアの一角に集まってワイワイお話をしている職員たちや、私が通っても挨拶の一つもなくぶすーっとして通り過ぎる人。
などなど色々な方を見ることができました。
そこで、考えることは以下の通りです。
そのような職場に就職しても楽しく仕事をしていない
職員同士の仲はいいかもしれないが、利用者を見ていない
ご家族への接し方が非常に悪い
など気がつくことがたくさんあります。
そういったことがわかることから、転職活動の際は必ず施設見学に行くことをおすすめします!
友人が働いていて紹介で入職される方も注意が必要です。
友人は施設内での関係が十分にできている状況で働きやすい職場であると紹介するかもしれないのですが、
一から働くとなるとそのような関係になるまでに非常に長い時間かかります。
そこがうまくいかず、1年持たずに退職される方も非常に多かったです。
こういったことから、友人が働いているから大丈夫であろうといったことだけではなく、是非とも1度は見学に行くことをおすすめします。
給料
この記事を読んでくださっている方には、パートで働こうとされている方や、正職員として働こうとされている方様々だと思います。
私は正職員だったので、夜勤を含めた給料についてお話ししたいと思います。
基本給:まずは何よりここを見ることが多いと思います。もちろんこちらは賞与にも関わってくる金額なので大切です。まずは、ここを確認して自分の希望の給料がもらえるかを確認しましょう。
通勤手当、家賃補助:こちらも重要です。車通勤か電車通勤かにもよるかと思いますが、もらえる額によって通勤時自分で支払うべき金額が変わってきます。
諸手当(夜勤手当):こちらも必ずみておきましょう。自分の1回の夜勤がいくらなのか。それによって毎月もらえる給料が大きく変わってきます。介護職員の正職員は夜勤の回数でしか稼ぐことが難しい現状です。ですので、夜勤ばかりに入ろうとする人も多くいてその調整が大変でした。
残業代:こちらはすぐには分かりにくいかもしれないのですが、既存の施設の場合話してくれる人もいるかもしれませんので、見学の際は聞いてみるのもいいかもしれません。介護の現場ではなかなか残業代が出ることは少ないのですが、先ほど述べたように、勉強会などで休みの日に出席した場合はもらえることもあるかもしれません。
終わりに
ここまで、私の転職活動を参考に転職の際気を付けてみた方がいい点についてご紹介してきました。
ここに載せたことを参考に次にいく施設ではより良い人間関係、施設環境を手に入れて利用者へ安心、安全、安楽な
ケアを提供していただきたいと思います!
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