辛いことがあった。
自分には能力がないんだ。
私たちは日々何かに傷つき回復しながら成長していきます。
しかしとても大きな衝撃を受けた時はどうしても「自分が悪いのではないか」「自分には価値のない人間だ」そう思ってしまい落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか。
そのような時に自己肯定感を高める方法を紹介している本をご紹介いたします。
・何をやっても満たされない
・つい自分はダメな人間だと思ってしまう
・嫌だと思っても断れない
・人からどう思われてるかばかり気にしてしまう
・プレッシャーに弱い
・リラックスするのが苦手
・何かを一生懸命やっていないと不安
・やりたいことをあきらめてしまう
〜一つでも当てはまるなら、ぜひ本書をご覧ください。
紹介文献帯より
この本を読んで自己肯定感を上げましょう!
自尊感情を高める!
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自分のあり方を考える
私たちは日々仕事の中で何かを成し遂げたい、何かをやり遂げたいと考えて常に仕事をしています。
その仕事にはさまざまなものがあり、目に見えて効果の見えるもの、成績が数字で表されるもの。などなどさまざまですが、結果として現れるのは自分の自信に繋がりますよね。
しかし、本書では以下の通り説明しています。
「成果」による「自信」の大きな問題として、それが他者からの評価に左右されやすい、ということも挙げられます。「成果」は一般に、評価されてはじめて意味を持つものだからです。「成果」を上げたとして、それが他人からよい評価を受ければ、「自信」を感じることはできるでしょう。しかし、そこにもっと良い「成果」を上げられる人が出現すると、自分の評価は下がってしまいます。
本文より引用
つまり、自分の中にある自信を他者からの評価に設定してしまうと、他者からの評価が下がったり、何かさらに上を目指そうとした際にはその自信がなくなってしまうと述べられているのです。
このように、他者からの評価に影響を受けるのではなく、自分の中に確固たる自信を身につけるために筆者は、「こうありたい」という姿を自分の自信として持つべきであると述べているのです。
他者からの評価は、他者の評価により変化してしまいますが、自分の中にある自信や「こうありたい」と考える姿勢は変わることがありません。
「こうありたい」と考えることで、以下のように考えられています。
特徴
・「まあ、自分はこれで良いだろう」「自分ならなんとかなるだろう」という感覚
・「自分はこうありたい」という「あり方」を大切にする自分を、肯定するときに生まれる
・「できるだけ○○したい」という感覚なので、基本的に折れない
・状況によって左右されても、すぐに取り戻せる
本文より引用
このように自分の自信は他人から左右されないような視点で考えることが大切だと述べられています。
無理に自信をつけようと思わない
何かに傷ついた時には自分のことが嫌いになったり、全て自分の行いが悪いのではないかと考えてしまうことが多々あります。
そのように思う必要はないのです。
私たちが上記のように自分の中に「こうありたい」と思える自分の姿を見つけることができたら何も心配することはなくなるのです。
つまり、目の前の自分に集中することができるのです。
本当に自信があるときには、「自分には自信がある」ということにすら目がいっていないのです。
そこにあるのは、「そこはかとない安心感」であり、「まあなんとかなるだろう」というおおらかな信頼感です。
「自分には価値があるのか」などというところに気が散りませんので、目の前のものに集中することができます。ですから、何かに心から感動したり、何かを心から楽しんだりすることもできます。もちろん、結果的に「成果」も上がりますね。
本文より引用
自分のあり方に集中することで、外的な要因に左右されずに自分を成長させることができるのです。
このブログは一応(^_^;)介護福祉士の方を対象に書かせていただいておりますので、介護の事例で述べますと、
他の人には対応できる利用者が私の時だけすごく怒り出してしまう。
他の人は腰が痛くならないのに自分だけ、1日の終わりにはすごく腰が痛くなってしまう。
他の人は他職種との連携がうまくいっていて、他の職員とすごくよくコミュニケーションが取れているようだけど自分はなかなかうまく情報を伝えることができない。
このようなことを考えてしまうこともあるのではないでしょうか。
これには、他者の評価や、他者と比べてしまうということがあります。
しかし、自分の中で「こうありたい」と考えるためには、
利用者には極力真心を込めて接したい
自分の介護技術を見直して、自分にあった介護技術を身につけたい
自分なりのコミュニケーションで他者と接したい
こう考えることで少しでも自分は人と比べてダメだと考えなくて済むようになります。
人と比べないことで、
利用者に真心を込めて接するためにはどうしたらいいんだろう。自分の体に合わせた介護技術とはなんだろう。自分なりのコミュニケーションとはなんだろうと常に目の前の自分のあり方を考えることができるようになり、他の人に対して視点がいかなくなります。
しかしどうしても他者からの攻撃や、他者が明らかに自分を攻撃していると感じる場面も少なからず出会ってしまうのではないでしょうか。そういった方の対処方法に関してはまた別の記事で述べたいと思います。
終わりに
この本で終始言われていることは、常に
目の前の事象に集中する。
ということでした。
周りの人や事に振り回されないで、自分の「あり方」考え方に集中するためにはどうしたらいいのかが述べられている本でした。
自分の心が非常に軽くなった気がします。
他者に評価を求めてしまう方にはぜひとも一度手に取って読んでみていただきたい本を紹介させていただきました。
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